晴れるまで雨やどり。

雨音は好きだけど、ずっと雨はやだ。

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

久し振りに邦画を見てみました。

2008年、塚本連平監督、福田雄一脚本。
福田雄一さんは「勇者ヨシヒコと魔王の城」で知って、愉快な物を作る方だなーと興味を持っていました。「ヨシヒコ」2作の後に「大洗にも星はふるなり」など幾つかの監督作品見ていて、脚本を担当されているこの作品もいつか見てみようとぼんやりと思いながら、気づくと2年程経っていました。

 

昭和の時代を背景に、やんちゃな高校生たちvs町の駐在さんの戦いを描いた作品。元々はWEB小説だったようです。
年上のお姉さんへの憧れあり、恋愛的ときめきあり、仲間同士の固い友情あり。
夏の空気の中に、「こんな青春送ってみたかったなー」と羨ましくも感じる懐かしい思い出が再生されていく、そんな感覚の映画でした。

まっすぐでばからしい高校生立もなんだかんだで可愛らしくかっこいいし、大人たちも、ああこんな大人になら叱られたい!と思わせる心憎い人々。
大人と若者の、こういう人間関係って現代にはなかなかなさそうで、羨ましい。


冒頭のくだらない戦いから始まり、愉快なシーンが続きますが、物語後半、主人公ママチャリが友人西条君の本心を知ってしまった後の二人の会話シーンは、いかにも男の人同士だなと思わされました。

男の人って、無暗に本音をぶつけたり、話を掘り下げたりしないですよね。
女性はたまにそれが歯がゆく、苛立たしく感じられたりもしてしまうけれど、男同士、無暗に立ち入らない間合いって素敵だなと思います。